旅の思い出 その1 [イタリア]
海外旅行での事件って、
あんびりーばぼーっ!!!
・・・ なことが多いですよね。
私もあります。そういう経験が。
いつか、どこかで、
王様の耳はロバの耳~!と叫びたかった。
その事件・・・。
そうだ、ここに書いてしまおう。むふ。
しかし、しかし、それは、昔、昔のことじゃった・・・
いつだったっけ・・・。
アルバムとメモを頼りに、記憶をほりおこしてみると、
まあ、大体こんなふうです。↓
(注意:ちょいと長いですけど。いやいや、かなり長いので覚悟してください。)
海外出張中の兄と、イタリアはナポリで待ち合わせをした時のことでした。
ナポリで待ち合わせぇ?
イタリアなんて行ったことがないのにぃ?
大丈夫ぅ?
あんまり大丈夫じゃなかったです。
時は1999年4月。
チケット、ホテルは旅行会社の手配でした。
12:20成田発の飛行機は17:20にパリへ到着。
今日はパリで一泊、
ナポリ行きの飛行機は明日の朝8時半発。
だからね、ホテルの専用バスでおとなしくホテルへむかいました。
なんたってフランス語できないし、
ホテルに着いたのは日本時間にすると夜中の1時半でしたから、
もう寝るしかない。
ちょっと小腹がすいていたけど、
それも持参していたクラッカーでごまかし。
ほら、これでフランは必要ないでしょ。
(そうそう、当時はまだフランでした。)
ちょっと貧乏くさいけど、ひとりで食事に出かける元気もないし。
このまま明日の朝もホテルのバスで空港へいけば、ばっちり。
翌朝は、 いちおー国際便だし、
ホテルのバスの時間の関係で
2時間半前にシャルル・ド・ゴールに到着~。
シャルル・ド・ゴールってでっかいから、
イタリア行きの飛行機のチェックインカウンターの近くで降りるためには、
ドライバーに確認が必要でした。
英語もできない私。
がんばりました。
おし、ここで間違いない。降りますよ~♪
さてさて、ナポリ行きのフライトはどこでチェックイン?
あれ?
あれれ?
ないんですよ。そんなフライト。
おかしい、おかしい。
日付あってるでしょ、
この航空会社の飛行機、ほかのはあるでしょ。
まさか、飛ばなくなっちゃったの??
刻一刻と時間が過ぎていきます。
まずい、ここはさらにがんばって、聞いてみなくちゃ!
空港のひとに聞いてみました。
「エクスキューズミー?この飛行機ない。」
「ん?」
「あーこれね。この空港じゃないのよ。
こっからバスで1時間くらいかなー。」
「へ?」
「へ??」
この空港じゃない?
どういうこと?
どきどきどきどき。
心臓ばくばくしてきました。乗り換え失敗?
ナポリに行けない?パリもう一泊?どうやってホテルとるの?
ナポリの兄ちゃんにどうやって連絡するの?
頭の中、ぐるぐるです。
よーするにですね、
ナポリ行きの飛行機はシャルル・ド・ゴールからではなく、
オルリー空港から出ていたのです。
もちろん、チケットには書いてありました。
PARIS/ORLYってね。
でも、そんなの知らないもん。
だって、だって、だってね!
チケットを手配した旅行会社のひと、こう言ったんですよ!
(追記:しかも電話口じゃなくて、打ち合わせのためわざわざ、会ったんですよぉ。)
「パリでは時間ないですからねぇ。
翌朝も早いので、街の中心部ではなくて空港の近くのホテルにしましょう。」
そしたら普通、翌日出発する空港の近くにホテルをとるでしょう?
ありえません。シャルル・ド・ゴール近くにとるなんて。
しかも、翌日の飛行機はオルリーからだなんて、
ひとっことも言わなかったんですよ。
私なんて小市民だから、オルリーって聞いたって
それがなんだかわからんのですから。
まったく、まったく。
(追記:欧州通の方には理解できない事件かもしれませんが、
例えば虹橋と浦東空港間違えちゃうような感じ・・・
分からないでしょ??上海の空港なんですけど。
え?分かる??あなたは間違いなく小市民ではありません。)
どうしてくれよう!旅行会社!!!
しかし、 そんなこと言ってる場合じゃない。
エアポートリムジンを探してる時間はないし、
そもそも、バスで間に合うかどうかもわからない。
フランスでお金を使う予定がなかった私、
まず必要なのは 「お金!」
スーツケースをひきずりながら、1万円を換金。
おお、これはスムーズにいった。
そして、タクシー乗り場に走りました。
でもさーフランスの運ちゃん、
英語できるひと少ないんですよねぇ。
英語ったって、私がしゃべる、
「オルリー空港まで、お願い急いで~!」くらいなんですけどね。
でも、私を待っていた運ちゃんはやっぱり 「?」
きゃ~急いでるの、急いでるのよ、
心臓が破裂しそうな私。
見かねた2番目のタクシーの運ちゃんが、
1番目の運ちゃんに通訳してくれました。
ああ、神様ありがとう。
違う、違う、2番目の運ちゃんありがとう。
私を乗せたにタクシーは、
オルリー空港に向けて走り出しました。
いやでも、朝のラッシュ時間ですよ。
ま、間に合うのか??
ドキドキドキドキ。
さらに、カチャっ、カチャっとあがっていくメーター。
た、足りるのか?私のフラン。
おまけに、運ちゃんとはコミニュケーションとれないし。
「うんたら、かんたら、アリタリア?」
「え?」
「うんたら、かんたら、アリタリア?」
そ、そう。乗るのはアリタリア航空なんだけどね。
うんたら、かんたら、がわからーーん!
「8時20分には着いてないとだめなのよ、運ちゃん。
おけ?」
「うんたら、かんたら。まあ、大丈夫」
「大丈夫かな」
「で、うんたら、かんたら」
「・・・」
「ああ!ターミナルが2つあるのね」
「ちけっと、これこれ」
「おけ?」
「おお~。うんたら、かんたら。」
長い、長い1時間でした。
私のフライトの1時間前に無事オルリーに到着。
タクシー代は350フラン(日本円で7332円)
よかった、足りた。
「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」
心の中で、
「助かったよ、運ちゃん、恩にきるよ」 (訳せないし)
段取りくんな性格が、私を救いました。
2時間半前に行かないよね、普通。
よかった、ありがとう、段取りな性格くん。
無事、ナポリで兄と会えたわたし。
イタリアのお猫さまたちが、お出迎え~
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
でもね、このイタリア旅行、 ただではすまなかった。
続く~。(笑)
かなり、やばかったですね。ひやひや・・・v^^;
by (2006-02-16 01:16)
あはは~かなり笑わせていただきました。読むほうもドキドキでしたよ!
無事にイタリアに到着したんですね。あー良かった。
シャルルドゴール空港は広くて迷子になりそうだったし、英語は通じないし
フランスは二度と行けそうもないです。
続き楽しみにしてます。
by CHOCOCO (2006-02-16 02:16)
スゴイ旅の始まりですね。。。
ドキドキしました。
ちゃんと目的の空港に間に合うなんて!すばらしい!
私も続きが楽しみ☆
by mika (2006-02-16 07:39)
はらはらしました。笑
by HAL (2006-02-16 16:23)
こうちゃんさん♪
かなり、かなーり、やばかったです。
本当に心臓がバクバクでした。
CHOCOCO さん♪
わーい。笑っていただけてよかったです。
当時、そのときはホント、泣きそうだったんですけどね。
mika さん♪
まったくねぇ、
ナポリなんかで待ち合わせするもんじゃーありません。(笑)
いやでも、悪いのは旅行会社だ!!!
と今も信じて疑っていません。はは。
HALさん♪
私もです。
泣きそうでした。(笑)
by molihua (2006-02-17 00:22)